ひろゆきが呆れる「情報弱者がニュースに踊らされる瞬間」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

あなたは「情報弱者」ですか?

 消費者の飢餓感を逆手に取ったマーケティング手法があります。

「この商品は売り切れです」「今日は満員なので後日また来てください」

 そう言われると、余計に欲しくなったり、行きたくなったりする衝動のことです。

 この感情に振り回されると、「情報弱者」になってしまうと思うので、それについてみていきましょう。

「宣伝」ではないように見せかけた「宣伝」

 いま、マクドナルドのポテトが「Sサイズ限定」としてニュースで話題になっています。

 このニュースを見て、「うわ、マックのポテトが食べられなくなるんだ。今のうちに食べておこう!」と思った人。

 残念ながら、「情報弱者」です。

 他にも、コンビニアイスが製造中止になったり、新商品が品薄になったニュースも、よく流れますよね。あれも同じ構図です。

「商品がありません」「入荷日は未定です」と焦っているように見せかけて、マクドナルドやコンビニチェーンの人たちは、「しめしめ」と思っているはずです。

 だって、それが何よりの「宣伝」になるわけですから。炎上マーケティングと何ら変わりないと思いますよ。

ニュースに振り回されないために

 そういったニュースに振り回されないためには、「そもそも欲しくなかったよね」という感情を思い出すことです。

「そもそもマックのポテトなんて最近食べてなかったよね」
「そもそもそのコンビニアイスはスルーしていたよね」

 と、我に返ることが大事です。ニュースに反応して「食いて~」「欲し~」「行きて~」って感じるのって、動物と変わりないですからね。「電車の中で女性を見ていたら触りたくなりました」と言い訳をする痴漢と同じレベルです。

「そもそも何がしたいんだっけ?」
「それを手に入れて、気持ちは満たされるんだっけ?」

 と、先のことを想像すればいいだけだと思うんですが、そういう想像力は足りていないんですかね。みなさんはどっちですか?

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。