「ヤフコメ」が栄える4つの理由、  異例の注意喚起で見直すネットとの付き合い方Photo:DIAMOND

インターネットへの入り口は「Yahoo! JAPAN」だった、という人も多いのではないだろうか。そうでなくても暇つぶしにYahoo!ニュース閲覧が習慣になっている人もいるはずだ。Yahoo!ニュースには多様な媒体(ニュース配信社)からの記事が掲載されているが、問題はそのコメント欄である。(フリーライター 武藤弘樹)

Yahoo! JAPAN公式が異例の告知
行き過ぎたコメント投稿を取り締まる構え

 10月2日、Yahoo!ニュースが異例の告知を行った。タイトルは「ユーザーのみなさまへのお願い ―コメントの投稿にあたって―」である。
 
 おおまかな趣旨は“節度をもってコメントすべし”というもので、告知本文には「過度な批判、攻撃的な投稿はお控えください」とある。
 
 この告知は、10月1日に掲載された秋篠宮家の長女、眞子さまに関するニュースに対して節度を持たないコメントが急増したことを受けてのこととみられている。事実、筆者が見た限り、同日、Yahoo!ニュースの「コメント数ランキング」上位を皇室関連ニュースが独占していた。
 
 Yahoo!ニュースのコメントには誹謗(ひぼう)中傷などで行き過ぎたものが散見され、以前から問題視されていた。“Yahoo!ニュースのコメント”を略した“ヤフコメ”という言葉が定着しているくらい、特色を持ったひとつの媒体然たる趣がある。そしてその趣は、世間から尊敬を集めるような種のものではまったくない。
 
 それでも、ヤフコメが栄える理由は何か、誰がヤフコメを書いているのか、世の人々はヤフコメを参考にしているのか、今後ヤフコメは一定程度の民度を取り戻していくのか、などについて、Yahoo!ニュースから公式の注意喚起が出たこのタイミングで、今一度考えたい。