4位は東急
平均年収は762.7万円

 3位は西武HDで、平均年収は802.2万円。同社は鉄道事業(東京都~埼玉県)の他に、全国展開するプリンスホテル事業でも知られる。また、20年に閉園した遊園地「としまえん」の跡地に、映画「ハリー・ポッター」のテーマパークを23年にオープンする予定だ。

 4位は東急で、平均年収は762.7万円。傘下の東急電鉄は、西の阪急と双璧を成す私鉄の雄であるが、平均年収では100万円以上の大差がついた。ただし、阪急阪神HDの単体従業員数は187人、東急は同1461人で大きく異なる。

 同社も事業分野が多岐にわたる中、鉄道の輸送人員が21%減少(22年度予想。対19年度比)するなど、コロナ禍のダメージを大きく受けている。今後は強みの不動産事業で営業利益を確保し、業績回復する見込みだ。

 5位は京阪HDで、平均年収は740.7万円。中核事業会社の京阪電気鉄道は、京都・大阪・滋賀の3府県に91.1キロメートルの営業キロ、89駅を持つ。同社の直近の業績(22年3月期)では、鉄道の定期外収入が対平年度比33%減、定期収入が同18%減。コロナ禍になる前はインバウンド(訪日観光)の恩恵を受けていただけに、そのダメージも大きかった。しかし、23年3月期末にはインバウンド需要が戻る兆しがあるという。

 さて、トップ5に、JR東日本・東海・西日本・九州のいずれもランクインしていないことにお気づきだろうか。次ページからは6位以下を含めた全25社を明かしていく。