入居者いない問題をどう解決する?

 いかがでしょうか。軸足を少しずらすだけで、購入と賃貸の欠点を解消し、双方のいいとこ取りができるのです。胴元みたいなものなので、基本的に負けません。しかも、本業以外の2つ目の稼ぎ口まで手に入ります。稼ぎ口二刀流は奥が深いので、新しい生き甲斐が生まれて、節税もでき、定年後の安心も手に入ります。

 ところで、賃貸目的で住宅を購入する際に一番心配なのは、入居者が見つかるだろうか、ということでしょう。3月などの引っ越しシーズンを逃してしまうと、最悪の場合、1年近く入居者が見つからない場合もあります。

 でも、この問題は、フリーレントを設定したり、礼金・敷金をサービスしたり、相場よりも家賃を低くしたり、家具・家電付きにしたりするなどの工夫を凝らせば、おおかた解決します。

 そして、それ以上に確実な解決策がもう1つあります。それは、自分自身が最初の入居者になることです。

 具体的には、自分が住んでもよいと思う場所で中古物件を探してください。土台と躯体がしっかりしていれば、ボロ物件でも構いません。自分が住む前提で購入するので、金利が低い住宅ローンを使える可能性も高くなります。

 物件購入後は、住み続けながらDIYすれば、格安でリフォームできます。もちろん、リフォームローンを借りて、業者にリフォームを依頼しても構いません。こうして住環境を整えてから、入居者募集を始めましょう。そうすれば、入居者が現れるまで、住み続けながら気長に待つことができます。これと並行して、入居者が見つかった時にすぐ引っ越せるように、賃貸物件の候補をいくつか探しておいてください。

 購入か賃貸かという二者択一の発想から卒業して、大家になるという視点を持つだけで、人生が一変します。だから、私たちの仲間内でも、大家派が一番メジャーです。

 大家派の出現により、購入派と賃貸派の神学論争は、もはや過去の遺物となりました。だから、そんな不毛な論争からは、そろそろ卒業しましょう。大家派こそが最も賢い生き方です。不動産という実物資産を所有できて、ライフスタイルに合わせて最適な家に住めて、しかも、稼ぎ口二刀流で収入を増やすこともできるのです。住宅を見る目も養われるので、マイホームを買う本番の時にも、その経験を活かすことができます。

 これからは、購入か賃貸かで悩むのではなく、どんな投資用不動産を買うかで頭を悩ませてはいかがでしょうか。

*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。