不動産投資は、副業になるの?

 サラリーマンが不動産投資に二の足を踏む最大の理由は、副業を禁止されているからです。公務員は、法律で副業を禁止されていますし、会社員は就業規則で副業を禁止されています。

 でも、賃貸用の住宅を数件持つ程度の小さな不動産投資であれば、副業禁止違反にはなりません。なぜなら、小さな不動産投資は、そもそも副業ではないからです。

 具体的には、戸建て5棟以上・アパートやマンション10室以上、もしくは年収500万円以上の規模でなければ、副業に対して一番厳しい公務員であっても営利目的の自営(副業)とはみなされません(人事院規則14-8、「5棟10室基準」)。だから、公務員だろうが会社員だろうが、大手を振って小さな不動産投資から始めてください。

 不動産投資は大きな借金を伴うので、リスクが高いと心配される人もいます。その気持ちはわかります。でも、よく考えてみてください。マイホームだって、大きな借金を背負って一生かけて返済するのです。しかも、返済原資が給料なので、給料が減った途端に返せなくなります。競売物件にマイホームが一番多い背景には、そんな事情があるのです。

 その点、不動産投資として購入する住宅は、圧倒的にリスクが低い。なぜなら不動産投資では、給料には1円も手をつけずに、家賃収入だけですべての支出を賄うからです。家賃収入だけで借入金を返済できることを確認したうえで物件を購入するから、安全なのです。そうでなければ、銀行だって安心してお金を貸せません。結果的に、価値の低い物件を高値づかみするリスクも大幅に減るのです。

 このように、マイホーム購入よりも不動産投資のほうが、圧倒的に安全です。

副業に二の足を踏む理由

 そもそも、サラリーマンが副業に二の足を踏む理由の1つは、失敗して大損することが怖いからです。

 いきなりかしこまって「副業する!」と身構えるから、感覚的に怖いと感じるのです。そうではなく、「賃貸派・購入派・大家派のどれが一番安全確実に資産形成ができて、住まいを効率的に活用できるのか?」という切り口から入ってください。たったそれだけで、「大家派が一番安全確実に資産形成ができて、住まいを効率的に活用できる」という理性的な判断ができるようになります。その副次効果として、無理なく簡単に、自然な形で副業を始められるのです。