広く、快適。運転しやすい!
すべての面で進化を実感
運転席に座ると、広々としていて、視界が極めて良好であることをすぐに実感する。死角が少ないだけでなく、ワイパーをはじめ気になるものが目に入らないように工夫されている。そのおかげで、より運転に集中できそうだ。
最新モデルらしく眼前に並ぶ大画面ディスプレイには、視界をアシストする機能が設定されている。マルチビューカメラシステムはプレミアムラインに標準、他グレードはメーカーopである。
3列目シートは旧型と同様、左右独立でたためる床下格納式。これはライバルに対する大きなアドバンテージである。一部ユーザーに非常に好評だった“わくわくゲート”は廃止された。少々残念だが、テールゲートが電動開閉式になったのは歓迎だ。
走りは大幅に進化していた。今回は市街地を模したテストコースでの試乗だったので、あくまで第一印象だが、全体的に洗練度が深まっていることがヒシヒシと伝わってきた。
e:HEVは、加減速のリニアリティが格段に向上。とても乗りやすく上質であることに感心した。旧型ステップワゴンのe:HEVを初めてドライブしたときは、そのスピード性能に驚いたが、同時に粗削りな面があった。新型は加減速のマナーがずっと洗練されている。
e:HEVシステムは2Lエンジン(145ps)と2モーター(184ps)の組み合わせ。スペックを見ると従来の改良版というイメージだが、開発エンジニアによると、たとえばクランクを作り直して剛性を高め、ギアの歯幅を広げ、冷却技術の向上によりEGRの取り込み量を増やすなど、中身は「世代をひとつ新しくした」ほど変わっている。そのメリットで、より効率的でスムーズで静かな走りを実現した。加えてブレーキフィールにもほとんど違和感がない。