おすすめのすしネタ(1)
ビンチョウマグロ

 今おすすめのすしネタの一つ目は、ビンチョウマグロです。

 すしネタの中でも特に人気なのがまぐろ類ですが、いくつか種類があります。このうち、本マグロ(クロマグロ)をはじめ、インドマグロ(ミナミマグロ)、メバチマグロ、キハダマグロは、ここのところ高値が続いています。

 このような中、注目すべきは、ビンチョウマグロ(ビンナガマグロ)です。豊洲市場の市場統計では、6月時点で1キロ当たり1226円。同月の過去5年平均が1124円/キロなので、さほど変わらない価格で推移しているのが見て取れます。

 実は、ビンチョウマグロは、昨今輸入量が減り、国産の比率が高くなっている天然の魚種の一つでもあります。

 このようなこともあり、大手回転ずしチェーンでも、この夏にビンチョウマグロを売り出しているところが見受けられます。

 例えば、全国チェーンの「魚べい」を運営する元気寿司では、8月5日からこのビンチョウマグロを大々的に売り出し、「大切り上びん長まぐろ」を1貫80円(税込み)で数量限定販売するフェアを開催しています。

 水産業に携わる人たちからは、「マグロは、ビンチョウが一番好き」という声も聞かれるほどに味も良く、値段もお手頃。値上がり品目が目立つ今だからこそ、注目のネタです。

おすすめのすしネタ(2)
カツオ

 今おすすめのすしネタの二つ目は、カツオです。

 カツオは、国産・天然・豊漁の典型例です。赤身の代表格であるマグロ類では大方が軒並み値上がりを見せる中、ありがたいことにカツオは平年並みの価格を保っています。

 カツオは、昨年が豊漁で、今年の状況もそこまで悪くないため、ここのところ供給が十分にある魚種といえます。また、冷凍で流通できる点も安定的な供給につながっています。
 
 例えば、スシローでは、6月1日から実施している「夏のおすすめネタ」の中に「とろかつお」2貫165円(税込み)が含まれており、カツオが推しネタの一つとなっています。

 また、カツオは、冷凍での流通も多いとはいえ、鮮度の良い生のものは特に味が格別です。お店でカツオのメニューに「生」の文字を見かけた場合は、ぜひとも頼んでみると良いでしょう。