自分で売買を経験することが上達の近道

――なるほど。「利食いが早い」と勝つ回数は多くなるかもしれませんが、大きく勝つことができないんですね。初心者の人が、そうした株の基本を学んでいく場合、何をするのが一番大切ですか?

窪田:一番いいのは、実際にトレードを経験することです。

 トレードを経験する前から、いろんなチャートの形とか、シグナルを暗記させるような指南書もありますが、ほとんど意味がありません。

 実際にトレードで成功や失敗を経験した後であれば、そういった本を読む意味があると思います。しかし、売買の経験をせずに、理論から始めても、自分のものにはなりません。

 とはいえ、私のように何千回、何万回とトレードの経験を積むのは現実的ではないでしょう。ですので、いろんな状況の、言わば「過去問」をやるのがいいと私は考えています。

 だからこそ『株トレ』では、私が何万回とトレードをしてきた経験から選び抜いた「過去問」をクイズ形式でまとめています。

 『株トレ』に出てくるようなケースを全て経験するには、多くのトレードが必要です。ですが、この本で60問のクイズに答えれば、それだけでかなりの「過去問」「ケース」を体験することができます。

 どんな試験勉強でも、いろんな知識を詰め込むよりもまずは過去問をやった方が効率はいいですよね。株も同じです。一番は自分でたくさん経験を積むことですが、それはなかなか難しいので、ぜひ『株トレ』で過去問にチャレンジすることをおすすめします。

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