小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。

【売れないチラシを売れるチラシに変える心理学】共体験とはPhoto: Adobe Stock

ライバルより勝っている技術は、あるか?

 「マンダラ広告作成法」は、難解な心理学を学ばなくても売れるチラシが作れるようになっています。

 なぜなら、様々な心理学の要素がマンダラ広告作成法シートのあらゆる所に散りばめられているからです。

 どういうことか? わかりやすく簡単な例で説明しましょう。

「マンダラ広告作成法」ではまず初めに、チラシに載せるキーワードをひたすら書き出すという作業を行います。

 1番から8番まで書き出す項目があるのですが、その2番目に「ライバルより勝っている所は?(こだわりや目新しさでもOK)」という項目があります。

 この項目は、ライバルより勝っている所(こだわりや目新しさでもOK)を入れておいた方が反響が良くなるので、何かないかを考えて書き出してもらう部分になります。

 しかし、チラシ作りに慣れていない方はこの質問を見ただけでは、なかなかライバルより勝っている所(こだわりや目新しさでもOK)が思いつかないので、マンダラ広告作成法シートには心理学を反映した様々な参考キーワードが入っています。

 一例を挙げると「技術(作り方・やり方)」という参考キーワードです。

 この参考キーワードは「ライバルより勝っている所(こだわりや目新しさでもOK)」として「技術(作り方・やり方)はありませんか?」という事なのですが、なぜ技術(作り方・やり方)をチラシに入れた方が良いか?

 それは、心理学でいう「共体験」につながるからです。

エピソードを共有する事で、一体感や親しみが生まれてくる

 「共体験」とは様々な説明の仕方がありますが、ここでは「エピソードを共有する事で一体感や親しみが生まれてくる心理」の事とします。

 具体的には、ただ商品のスペック等を書くよりも「材料の選び方から調理の仕方など、作り方や開発までの経緯」というのも入れた方が、親近感がわいて購入に至りやすいということです。

 他にも、「ライバルより勝っている所は?(こだわりや目新しさでもOK)」には、「共体験」を反映するために「技術(作り方・やり方)」という参考キーワード以外にも、「人(作った・やる人)」「所持(道具・仲間)」「ルート(仕入れ)」なども入っています。

 わかりやすくする説明しているために複合している心理部分等を省いて簡単に説明しましたが、このようにマンダラ広告作成法シートには、難解な心理学をいちいち覚えなくても売れるチラシが作られるよう様々な仕掛けが散りばめられているのです。

 心理学を専攻している学生でなければ、難解な心理学を勉強している時間は、なかなか取れないでしょう。

 難解な心理学を勉強しなくも売れるチラシが作りたいなら、「マンダラ広告作成法」でチラシを作ることをおススメします。

岡本達彦(おかもと・たつひこ)
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。