米ツイッターの前セキュリティー責任者であるピーター・ザトコ氏は、同社がユーザーの機密データの保護を怠り、セキュリティー問題について虚偽の説明をしているとして内部告発した。ツイッターは同社の買収契約を履行するよう求めて米実業家イーロン・マスク氏を提訴しており、10月に5日間の審理を控えている。今回の内部告発は、ツイッターとマスク氏との法廷闘争をさらに泥沼化させる可能性がある。ザトコ氏は今年に入り、ツイッターに解雇されたとしている。同氏の代理人を務める非営利の法律団体「ホイッスルブロワー・エイド(Whistleblower Aid)」の代表者によると、ザトコ氏は7月に米証券取引委員会(SEC)に内部告発書を提出した。同氏は内部告発書で、プライバシー、デジタルセキュリティー、物理的セキュリティー、プラットフォームの整合性、コンテンツモデレーション(不適切な投稿に対するモニタリング)など、「自身の任務のあらゆる分野で、ツイッターが抱える極めて重大な欠陥が明らかになった」と述べている。