(3)行動してくれるフォロワーを増やす

 前述の通り、収益化の一つの目安は「フォロワーが1万人以上いること」である。そのため、フォロワーを買って水増ししている人たちは少なからず実際に存在する(もちろん、これは規約違反である)。ただ、こうした見せかけのフォロワー数に対してはだんだん企業の目が厳しくなってきているという。収益化を狙うには、自分の情報発信に応じて、投稿を拡散したり、商品を購買してくれるなど、何らかの行動をしてくれる良質なフォロワー・ファンを増やすことが大切だ。

 例えばフォロワーの9割を男性が占めているアカウントで女性向けのグッズや化粧品を紹介しても、商品の購買にはつながらないことが多い。企業案件をオファーする企業からすると、フォロワーが3000人でも、そのうち300人が紹介した商品を買ってくれるアカウントであれば、水増しされた1万人のフォロワーのアカウントよりもずっと価値が高いということになる。

 行動してくれるフォロワーが多いのか少ないのかは、後から再度閲覧するために投稿を保存しておく人の割合を示す保存率や、どのくらいのフォロワーがタイムラインから投稿を閲覧しているのかを示すホーム率の高さが一つの目安となるという。

 投稿の保存率やホーム率を上げるためには、ノウハウを出し惜しみしないこと、共感を得ること、参加感を持ってもらうことがカギになる。

 上記はイクメンを目指す男性が運営する「子育て」と「ネコ」と「バスボムづくり」についてのアカウントだ。お風呂嫌いの息子をシャンプーするいい方法はないかと投稿で質問を投げかけるなど、共感や返信を得やすい投稿が多い。「今、バスボムをつくっているけれど、赤と青どちらがいい?」などとアンケート機能を利用するのも効果的だ。