FBIと司法省への脅迫が
相次ぐ異例の事態
8月8日。フロリダ州パームビーチにあるトランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」が、FBI(連邦捜査局)による事前通告なしの家宅捜索を受けた。
この時、トランプ氏と家族は不在で、総支配人がトランプ氏の次男エリック氏に電話し、彼がトランプ氏に伝えたという。トランプ氏はその後、「私の美しい邸宅が大勢のFBI捜査官によって包囲・占拠され、強制捜査された。金庫までこじ開けられ、恐ろしいことだ」という声明を出した。
この捜査はトランプ氏が大統領退任時に不適切に機密文書を持ち出した疑惑に関連したものだ。司法省はその数カ月前からトランプ氏に対して召喚状の発送や協力要請を行うなどもっと穏便な方法を取ろうとしたが、十分な協力が得られなかったため、家宅捜索に踏み切ったとされている。