独自の顧客価値=USPを持とう!

 では、「何を=プロダクト」について、徹底的に考えるとはいったいどういうことなのでしょうか。

 今の世の中には、モノや情報があふれています。自社のプロダクトを市場に出せば自然に売れるということはほとんどなく、逆にあふれているプロダクトの中から「お客様」が選んでくれる、ということになります。

 まずは、自社プロダクトの「特徴」を徹底的に洗い出しましょう。

 最初の段階では、できる限り数多く出してみることがコツになります。そして、それらの特徴が同じカテゴリーにある類似プロダクト=競争相手とどこが違うのか?を考えます。他社と比べて違うこと、すなわち「ユニーク」であることが、自社の「強み」になります。

 ユニークなという意味は、他社と違う「差別化できる点」または他社にはない「独自な点」を持つということになります。

 差別化と独自化の細かい定義は別として、他者と比較されやすいシンプルなプロダクトを扱っている場合には、比較されたときに明確に異なる点で勝負するのが「差別化」です。

 また、自社のプロダクトが他社に先駆けて新しい市場やカテゴリーを作ることを「独自化」と言います。

 競争相手が巨大な企業だったり、ブランドが出来上がっている場合は、同じ土俵で戦おうとして無理に差別化をするよりも、小さくてもよいので独自の強みを発見するほうがよいかもしれません。