「あなたと波長の合う人は必ずいる」
『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』を読んでいたら、「あなたと波長の合う人は必ずいる」というページが出てきて、ふいに涙が出てきてしまいました。本を読むうちに、「あれ? 私は波長が合わない人と無理に波長を合わせようとしていたから苦しんでいたのかも!」と思えてきます。
失礼な態度を取ってくる人たちに対して、「私の中身が空っぽで何もないことを知っているからバカにしてくるんだ」とおびえている私は、ものすごく攻撃的になって相手の気持ちを考え続けて夜も眠れなくなっていました。
でも、この「あなたと波長の合う人は必ずいる」という言葉で、「あれ? 相手の気持ちを考えなくてもいいのかも!」と思え、相手の気持ちを考えることが自然とストップします。
波長とは、「物事の考え方や価値観とか一緒にいる時の気持ち」などのこと。
「波長が合う人」というのは一緒にいて心地いい感じになるから「波長が合う」、一方で気持ちが乱されると「波長が合わない」ということ。
私は子どもの頃から、「私は人から愛される人にならなければいけない」と思っていました。
そして、無謀にもクラスの人気者に近づいて行くのですが、私はクラスの人気者とは波長が合わないから「いじめられた」とか「馬鹿にされっぱなし」なので、いつも寝る前に「なんで僕はいじめられるんだろう。あの子は僕のことをどう思っているんだろう?」と相手の気持ちを考えまくっていたのです。
真面目でいじめられっ子の子たちとは一緒にいて心地がいいけれど、「自分は人から愛される人気者のようにならなければ」と思っていたから、あえて波長が合う不人気な子たちと距離をあけて、波長の合わない子たちに近づいて毎晩、相手の気持ちを考えて眠れなくなっていたんです。
「あれ? もしかしたら、大人になった今も波長が合わない人といまだに波長を合わせようとしていたの?」と思ったら、そんな自分が微笑ましく思えてきます。
自分よりも周りから認められているから、とか、相手の方が優秀だから、という勝手な思い込みで、「相手に嫌われたら自分はダメ人間」と思っていました。
「あ~! 不快に感じる相手は波長が合わないんだ!」と思ったら、「はい! はい!」と寝る前に相手の気持ちを考えなくなります。
これまでは、波長の合わない相手であっても、ちょっと優しくされただけですぐに気を許してしまい、ぞんざいな扱いをされて嫌な思いをする、なんてことを繰り返していました。でも、「波長が合う人とだけ付き合おう!」という意識に変わるので、波長が合わない人には近づかなくなります。