不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
相手のステイタスに近づこうとする人
アナタは、肩書やステイタス、学歴、仕事の実績なんかを見て、つき合う相手を選ぼう、近づこうとしていませんか? これは仕事に限らず、恋愛でも友人関係にもいえることです。
「こんなスゴイ人と知り合いなんだぞ、つき合っているんだぞ」という優越感に浸ることを漠然と求めているのかもしれませんが、そんな心根には大きな落とし穴があるんです。TwitterやFacebookで、人間関係のリア充アピールする人も多いですが、充実感をともなわない上辺だけの関係性という可能性だってあるでしょう。
どんなにステイタスのある人と知り合ったりつき合ったりしても、その人があなたのことを尊重してくれないのであれば、交際する価値はありません。むしろ、自分の時間や労力を奪われるだけのケースもあるでしょう。
自分のことを尊重してくれる相手か?
では、相手が自分のことを尊重してくれているかどうかを、どこで判断すればいいのか? それは、約束を守るかとか、メッセージを返してくるかとか、自分の意見を取り入れてくれるか、そういう基本的なことなんです。
要するに、自分のことを下に見て、軽んじるような人とつき合ったところで、いいことはないのです。相手に実績があるとか、ステイタスがあるとか、そういうことではなく、相手が自分のことを尊重してくれるかどうか。大切なポイントは、これだけなんです。
最近の言葉でいうと、お互いにリスペクトできる関係であること。その関係性があれば、相手がどんな立場の人だろうが、お互い生み出せるものがあり、充実した関係が続くと思うんです。
虚しいだけの関係性
もっと平たい表現をすると、「あなたのことを大事にしますよ」「あなたに意見を聞きます」という態度さえあれば、どんな人とだってうまくやれるんです。
大事なことは、相手のステイタスではありません。相手のステイタスや実績は、相手を尊重するという大前提があったうえで、生きてくること。その前提がない相手といくらつながっても、虚しいだけです。「なんのために一緒にいるんだろう」なんていう終わり方になってしまいます。
無意識に相手の実績とかステータスに目がくらんで、つながろうとする人は、けっこう多いんです。でも、相手が自分のことを軽んじる限り、無理やりつながっていても、なにも生まれないことを覚えておいてくださいね。
優越感に浸りたいだけのアプローチ
くり返しますが、相手が自分のことをちゃんと尊重してくれるかどうか。逆に言えば、自分も相手を尊重して、なにかを与えられるか。
相手のことを軽んじてるくせに、自分のステイタスを高めたいがためにつながろうとする人もいますが、これはよろしくありません。優越感に浸りたいがために他人に近づくなんて、そんなやらしい考えは捨ててくださいね。自分にとっても相手にとっても、よいことがありませんから。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。ぜひチェックしてみてください!