不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
自分自身にアドバイスをしてみる
アテクシは長年、毎日2~3つくらい、みなさんのお役に立ちそうなツイートを投稿し続けています。そのツイートを厳選した著書はシリーズ27万部突破のベストセラーとなっていますが、よく「どうしたら、そんなにたくさんの名言が、次から次へと思いつくんですか?」といった質問も、ありがたいことに数多く寄せられています。
ツイートの内容を考えるときには、あるコツがあるんです。他人の心に響くようなことを思いつきやすくなる方法ともいえますし、ツイートに限らず、仕事にも応用できると思います。
それは、自分が悩んだり困ったりしているとき、自分自身に客観的にアドバイスをするように考えてみることなんです。
自分のことを“他人事”として考えてみる
悩みや不安の真っ只中にいると、モヤモヤしたり落ち込んだりして、どうしていいのかわからない状態に陥りがちですよね。そんなとき、もうひとりの冷静な自分に相談したら、「どういうアドバイスするか?」を客観的に考えてみるんです。
自分自身が悩んでいることを他人に相談されたら、どう答えるか。自分の悩みを他人事のように考えるのがポイントです。
そうすると、冷静に見えてくるものが、結構あるんです。「どうしよう、どうしよう」と悩んで、自分の当事者意識だけで考えていると思いもつかないアイデアに、はたと気づくことがあります。
過去の悩みにいまの自分が答える
自分自身のことは見えにくいものですが、他人のことは見えやすい。他人の相談にのると、いろいろなことが冷静にアドバイスできるものですよね。その客観的な視点を自分自身に向けてみるということです。
いま悩んでいることでなくても、以前悩んでいたことを、いまの自分ならどう答えるか。そういう観点も活きてきます。
自分を客観視することは
仕事にも活きてくる
とはいえ、自分自身に不安や悩みなどのストレスは少ないほうが幸せですよね。しかし、そうなるとアテクシの場合、クリエイターの性(さが)とでもいいましょうか、逆に言葉が思いつかなくて困ってしまう弊害も出てきます。
自分自身がストレスフルな状況に陥るのは嫌なことなのですが、クリエイターの観点からすると「チャンス到来」ともいえます。苦しみが単なる苦しみではなく、もうひとつ役立てられるチャンスになると思えば、それだけでも、ちょっと救いになります。
みなさんも苦しいときこそ、自分自身に対する救いの言葉を見つけてみてください。その客観的視点が、きっと仕事にも活きてくると思います。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。