――筆者のジェイソン・ツヴァイクはWSJパーソナル・ファイナンス担当コラムニスト ***  今年に入って米国株が急落する中、ファンドの名称に「クオリティー(優良)」と冠し、「優良株」を保有するファンドならば損失は少ないと思うかもしれない。  だが、それは間違っている。  ウォール街で「クオリティーファンド」と呼ばれるものは、収益性が高く、安定した利益を計上し、負債が少ない企業の株式を組み入れる傾向がある。例えば、ホームセンター大手ホーム・デポ、マイクロソフト、スリーエム(3M)などは、理論的には優良株の部類に入る。