自分を否定されたように感じて苦しくなったり悲しくなったりすることもあれば、理解してくれないことに悔しさや苛立ちを覚えることもあるでしょう。
「すぐに言わなかった自分が悪いのでは」「自己管理できていなかった自分が悪いのでは」と自分を責めてしまう人は少なくありません。

 でも、言わなかったあなたが悪いのではありませんよ。
 限界が訪れたのは、あなたが自己管理できていなかったせいでもありません。 

 このような言葉を周囲から言われるのは、ギリギリまで耐えて、ひとりで頑張ってきた人たちです。
 本人が打ち明けるまで周囲が気づかないほど、責任感を持って取り組んできた人です。
 限界が来るまで周囲に言わずに、ひとりで頑張ってきた人です。

 言ったら批判される、言ってもどうせ変わらない、言ったら迷惑をかけてしまうなど、言ったら後悔するのが目に見えていると、「言いたくても言えない」という心理状態に陥ります。
 実は「言わなかった」のではなくて、「言える環境ではなかった」可能性はないでしょうか?

 もしそうだとすれば、「言えなかった」自分を責める必要はありません。
「言いたいけど、言えるような環境ではなかった。ここまで耐えるしか選択肢がなかった。そんな環境でよく頑張った」と自分を褒めてあげていいのですよ。