制度の一部改正で
iDeCo対象者が拡大!
この10月からiDeCoの加入対象者が大幅に増えることになった。この理由は制度が一部改正され、企業型の確定拠出年金(企業型DC)に加入していた人もiDeCoに加入できることになったからだ。
もちろん2017年におこなわれた法改正で、それまでは入れなかった企業型DC加入者も法律上は入れるようになってはいた。しかし「企業側で規約を改正しなければならない」とか、「限度額を変更しないといけない」といった要件があったため、ほとんど加入できていなかったのが実情であった。
この10月からはこれらの要件が撤廃され、一定の金額までであれば誰でも利用できるようになったため、iDeCo利用のハードルはかなり下がった。
iDeCoはよく話題になってはいるものの、実はその加入者はまだ230万人あまりだ。それに対して企業型DCへの加入者は780万人ほどいるので、実に3倍以上である。
この780万人もの人たちが今後はiDeCoに加入できるようになるため、加入拡大は一気に進むと考えられる。そこで、今回はiDeCoを含めた確定拠出年金の運用について考えてみたい。
実は、「個人が普通に自分のお金で投資をする場合」と「確定拠出年金制度を使って投資する場合」には明らかな違いがある。
確定拠出年金の投資の特徴は次の2つだ。
・運用益に対して税金がかからない
・ただし、運用できる金額には上限がある
この2つの特徴から、確定拠出年金で運用すべき基本的な考え方を見てみよう。