中国政府が徹底した感染対策を継続するなか、中国本土では新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加している。国内の主要都市ではビジネスに、北西部の遠隔地域では食料供給に混乱が生じているが、中国政府は痛みを伴う「ゼロコロナ」政策を緩和する姿勢を見せていない。河南省鄭州市の当局は27日、急速な感染拡大を受けて50の流行地域を特定。この3日間で69人の感染者が報告された。同市には、米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の組み立てで世界最大手である台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)の生産拠点がある。フォックスコンは、従業員の「少数」が陽性反応を示したが、操業は「比較的安定している」と報告した。また、従業員2万人が陽性反応を示したといううわさは事実ではないとした。
中国で「ゼロコロナ」の混乱続く、感染再び拡大
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