今年のブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)では、米消費者が実店舗で昨年よりも多くの時間とお金を費やすなど、新型コロナウイルス禍前のような光景が見られた。ただ一部のデータでは、インフレが重荷となり、消費者が支出に慎重になっている様子も示されている。カメラやセンサーを使用し数千店舗の買い物客の動向を調査しているリテールネクストによれば、来店者数は昨年のブラックフライデーに比べて7%増えた。店舗売上高も0.1%増となったが、平均的な買い物客の来店1回当たり支出額は減少した。また、同業センサーマティック・ソリューションズによると、ブラックフライデーの来店者数が前年比で2.9%増加した。ネット通販と実店舗販売の両方を調査している「マスターカード・スペンディングパルス」によると、ブラックフライデーの小売売上高(自動車を除く)はインフレ調整前で前年比12%増だった。