「認知症、ボケ予防に役立つ」「記憶力や思考力がアップし、勉強に活かせる」「頭の回転が速くなった」「本が速く読めて、判断スピードがあがった」「モチベーションの向上、習慣化につながる」「持続力が増して途中で投げ出さなくなった」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える1分間瞬読ドリルに、超入門編が登場。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にアップ! シニアには認知症を防いで記憶力アップを、子どもには育脳・勉強脳に役立ち、大人には、仕事・家事などのパフォーマンスが向上! 今回は、6歳から100歳まで、問題はやさしくなり、効果が倍増した1分間瞬読ドリル 超かんたん!入門編で、脳をぐ~~~~んとよくしていきましょう!(取材・文/狩野南)

認知症になる前に絶対にやっておきたい脳トレPhoto: Adobe Stock

脳の老化は目に見えない

「歳を重ねても、いつまでも元気でいたい」

 これは、誰もが願うことだと思います。

 体が衰えたと感じたとき、ウォーキングやトレーニングをしたり健康診断を受けたりするなど、対策をとる人は多いでしょう。しかし、脳の衰えに関しては、具体的な予防をしている人はそれほど多くないようにみえます。

 その理由の一つは、「脳の老化は目に見えない」からです。

 肉体的な老化や不調は目に見えてすぐわかりますが、脳の中は、目に見えないため、なかなか老化に気づきません。

「最近物忘れが増えた」「人の名前が出てこない」など、記憶力の低下を感じていても、日常生活に支障がなければ、そのままにしてしまいがちです。

 近年、「認知症は25年前から始まる」というデータがあります。発症の約25年前から脳の萎縮が始まり、10年前に記憶力の衰えがみられ、軽度認知障害(MCI)を経て発症するというものです。仮に75歳で発症するとした場合、50歳からすでに始まっていることになります。若年性認知症もあることを考えると、40代でも「まだ大丈夫」と言っていられないのです。

「怖い!」とつい思ってしまいますが、そう思った今こそ、脳トレを始めるときです。

 認知症は一度発症してしまうと、現代医学では元に戻すことは難しいとされています。だからこそ、発症する前のトレーニングが重要なのです。

 高齢の方も、まだあきらめないでください。もし少し物忘れが始まっているとしても、脳は何歳からでも鍛えられます。現状維持は充分可能です。

「今日がいちばん若い」のですから、一日でも早く取り組み、毎日1分間の脳トレを続けていきましょう。

*1 アルツハイマー病は発症の25年前から静かに進行する

*本連載は、1分間瞬読ドリル 超かんたん!入門編から一部抜粋、追加取材・加筆したものです。