最近のエミー賞の作品賞ドラマ部門受賞作には共通点がある。「ゲーム・オブ・スローンズ」「ザ・クラウン」そして「メディア王 華麗なる一族」に共通しているのは継承だ。そして現在、これはもう一つのハリウッドに関する物語のテーマでもある。ただし、主人公は王室でもロイス家でもない。最新の壮大な物語が始まったのは、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが、引退したロバート・アイガー前最高経営責任者(CEO)をCEOに復帰させるという予想外の決断を下したときからだ。任期は2年で、「次のアイガー」を見つける手助けをする。だがアイガー氏は、そもそも最初の任期で継承に失敗した。「ディズニーの後に人生はあるか」と記されたナンバープレートのフレームをつけて街を運転し、引退を4回も遅らせたのは有名な話だ。その後、ボブ・チャペック氏を後任に指名し、彼がしくじるのを目にした。そして今、自らがつくり出した混乱の後始末をするために戻ってきた。
アイガー氏のディズニーCEO復帰は自らの尻拭い
そもそも最初の任期で継承に失敗
有料会員限定
あなたにおすすめ