米国では製造業が不振に陥っているが、サービス業はそうした状況から程遠い。米供給管理協会(ISM)が5日発表した11月の非製造業景況指数は56.5となり、10月の54.4から上昇した。景気拡大・縮小の分かれ目となる50を引き続き大きく上回った。その内訳も好調で、雇用の回復に加え、サプライチェーン(供給網)問題が緩和していることを示した。ISMが2日発表した11月の製造業景況指数はそれほど良好ではなかった。11月は49と10月の50.2から低下し、2020年5月以来の50割れに沈んだ。景気後退(リセッション)のシグナルというほどではない(ISMによると、過去の例では大抵、48.7をしばらく下回ると景気後退の兆候となった)ものの、とても朗報とは言い難い。
米製造業の弱さ、景気後退にはそれだけで十分
サービス業が好調でも防げず
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