米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)は、前任者の仕事をさっそく元に戻そうとしている。だが、同社のストリーミング事業で直面する課題に比べれば簡単なことだろう。同氏は、より少ない資金で何とかやっていく方法を見いださねばならない。アイガー氏がCEOに復帰して2週間が経過したが、投資家は依然として楽観的だ。11月20日のCEO復帰発表以来、ディズニー株は8%上昇している(2日の終値時点)。上昇率は同期間のS&P500種指数の倍以上となっている。アイガー氏の最初の仕事は、前任者のボブ・チャペック氏が行った大規模な組織的変更の一部撤回だ。これは当初から同社クリエーティブ担当幹部の多くから不評を買っていた。チャペック氏はマッキンゼーのコンサルタントとこのような変更を推し進めたが、社内的には何の役にも立たなかったようだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、結局、クリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)でさえ、チャペック氏に敵意を抱いたという。
ディズニー改革、ストリーミングが最難関か
アイガーCEOが動画配信の収益性に焦点を当てていることは妥当だが――
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