夫の浮気グセを直すには
今回紹介したケースのように、子どもをつくることが条件で関係修復に至った夫の中には、子どもに手がかからなくなったときに再び浮気心や不倫心に火がつく危険性もあります。「確かに我が子はかわいい。でも、妻への愛情は冷めている」という場合、その“我が子”が巣立ち、“愛情の冷めた妻”と二人の生活になると、さびしさを埋めるように妻以外の女性に惹かれる夫もいるのです。だからこそ、妻は「子どもをつくれば、夫は浮気や不倫をしなくなるはず」と慢心するのは危険だともいえるでしょう。
ちなみに、夫の浮気グセを改善する「奥の手」としてのテクニックがあります。それは、夫の親あるいは自分たちの子どもに泣いてもらうことです。妻の言うことには耳を貸そうとしなくても、自分の親や子どもの涙に心を動かされる夫は意外と多いもの。親からの「もう本当に私たちは悲しい」「親として情けない」、子どもからの「お父さん、もうやめてよ」「そんなパパはイヤだよ」といった言葉で悲しみを伝えてもらうようにすると、浮気グセが改善するパターンはよくあります。
いずれにしても、パートナーの浮気や不倫については、相手を許したり相手から許されたりした場合、そのこと以上に大切なのが、その後に続く毎日をどう生きていくかということです。「この人と一緒でなければ、こんな幸せな人生を歩むことはできなかった」とお互いが思えるような人生は、誠実な毎日の積み重ねからつくられるもの。誠実とは、単に真面目なだけでなく、真心が伴うことも必須。いろいろなことを乗り越えた先にある幸せをつかむには、まずは今日、パートナーと向き合い、思いやることから始めましょう。