米アップルは、データ暗号化機能を大幅に強化する。同社は何百万人もの「iPhone(アイフォーン)」ユーザーのために最先端のプライバシー保護機能の開発を続けており、新たな措置により、世界各国の法執行機関や政府との間で緊張を生む可能性がある。今回拡張されるエンドツーエンドの暗号化システムは「Advanced Data Protection」と呼ばれるオプション機能。アップルがハッキングされた場合でも、「iCloud(アイクラウド)」のデータの大部分を安全に保護することができる。ただ同時に、法執行機関は令状があってもデータを入手できなくなる。アップルはこれまで、連邦捜査局(FBI)などによるiPhoneの暗号化データへのアクセスを支援できないとして注目を集めたが、法的に有効な要請であれば、iCloudのバックアップに保存されているデータの多くを提供してきた。同社によると、昨年は米国内で数千件におよぶ要請に応えた。
アップル、データ暗号化を大幅強化へ データ保護重視
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