欧州連合(EU)執行機関の欧州委員会は7日、ウクライナに侵攻したロシアに対する追加制裁を提案した。ロシアへの無人機(ドローン)エンジンや、同国軍に利用される可能性のある物資の禁輸や、同国資源セクターへの投資の禁止、新たな金融規制などを盛り込んだ。今年2月のウクライナ侵攻開始以降で第9段の制裁パッケージになる。ただ今回もロシアの原子力産業に対する制裁、EU市場からロシアへのダイヤモンド原石の輸出禁止、ロシアからのエネルギー輸入に科す新制裁など、一部のEU加盟国が求めていた制裁措置は見送られた。当局者の間では西側の制裁がロシア経済より地元経済に打撃を与えているとの主張もある。ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長がこの日、欧州委の制裁案を発表した。実施には加盟27カ国の承認が必要だ。