米上院民主党は、ジョージア州連邦上院議員選挙の決選投票での同党候補の勝利を祝った。今回の勝利を受けて同党は、来年からの議会会期の上院で全100議席中51議席を確保する。これにより、ジョー・バイデン大統領による政府・裁判官人事が、以前より容易に進むようになり、法案審議で民主党の対応は柔軟性も幾分増すことになる。今回の決選投票では、民主党の現職ラファエル・ウォーノック氏が共和党候補ハーシェル・ウォーカー氏に勝利した。これまで2年間は、上院の民主、共和両党の議席が50対50だったため、投票で賛否同数の場合はカマラ・ハリス副大統領が上院議長として決定票を投じる形になっていた。上院民主党のチャック・シューマー院内総務(ニューヨーク州選出)は、7日の記者会見で満面の笑みを浮かべながら、片手の5本の指を広げ、もう一方の手の1本の指を突き出して「51議席。わずかの差での過半数。それでも素晴らしい。これは大きい。これは重要だ。われわれは安堵(あんど)のため息をつくことができる」と語った。