1ドルを60セントで買いたいと思わない人はいないだろう。通貨がユーロや円、あるいはビットコインの場合でも、同じ答えのはずだ。だが、暗号資産(仮想通貨)の大口保有者の場合には落とし穴がある。グレースケール・ビットコイン・トラスト(ティッカーシンボルGBTC)は、運用資産約110億ドル(約1兆5000億円)の公開取引されている投資信託で、運用はすべてビットコイン(BTC)で行っている。証券取引口座さえ持っていれば、直接所有の面倒もなく誰もが暗号資産に投資できる手段となっている。規制当局への報告によると、GBTCは9月末時点で約63万5000BTCを保有しており、コインマーケットキャップのデータによれば、これは流通量の3%超に当たる。