オンライン中古車販売の米カーバナの投資家は業績低迷への経営陣の対応に不満を抱えており、経営再建の過程で筆頭株主である最高経営責任者(CEO)の父が絡むことで、不利な扱いを受けかねないと警戒している。カーバナは新型コロナウイルス禍を背景に株価が急伸したものの、コロナ流行で好調を博した他社と同様、自社の成長性を過信。成長資金を確保するための借り入れを増やしており、市況が悪化すれば悪影響を受けやすい。株価は年初来で98%下落している。カーバナは今週、さらに苦境に追い込まれた。発端は同社が再建アドバイザーを起用したことだ。これに対し、同社の債権者は再建過程で自分たちが不利な状況に追い込まれるリスクを警戒し、債権者同士で協力するという異例の合意を交わした。