サッカー選手に見る
「振り返りと修正」の重要性
最近のサッカーの試合後のインタビューでは「今日の試合でまた課題が見つかったので、そこを修正して次に臨みます」というのが決まり文句になっている。試合直後にどのくらい的確に課題を発見できているのかは選手の力量によるだろう。ただ、しっかり振り返り、修正すべき何かを発見しようとする習慣がほぼすべての選手に備わっているのは素晴らしい。
サッカー界全体で、自己認識を「言語化」することに力を入れてきた成果といえるだろう。近年、本場のヨーロッパで活躍する優秀な個が生まれてきた背景には、この振り返りによる課題の発見と修正の習慣化があると思われる。
さて、一般社会人の我々は、そのような習慣を持っているだろうか。サッカーの例に鑑みれば、いかに凡人の我々であっても、正しく振り返りができていれば、今の能力のままでも、もう少しましな仕事ができて、成果も上がるはずである。
今回は、自分の仕事の振り返り方、つまり「仕事の反省の仕方」について考えていきたい。これまで仕事の振り返りをしてこなかった人は、年が明けた2023年、これを実行するだけで22年の自分よりもレベルアップできる可能性が高いのだ。