誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】心が傷つく他人の陰口…誹謗中傷への“最強の対処法”

陰口への最強の対処法

誰かの陰口が自分の耳に届いて、ショックを受けたときはありませんか? 陰口というのは、陰で言われているから陰口なのですが、それが本人の耳に届いてしまうことがあります。そうなると、気分が悪いものですが、メンタル的にどう対処したらいいのでしょうか?

そもそも陰口なのですから、“陰で言われてる以上は言われてないのも同じ”として扱えばいいんです。わざと本人の耳に届くように、聞こえよがしに悪口を言ったりするケースもありますが、それも完全無視でいい。存在しないかのように振る舞ってください。それで、なにごともなく日常が進むと思います。

悪口を言う人というのは、自分のほうが優位に思いたいから、相手をおとしめるようなことを言ったりするんです。さらに、それが間接的に本人に伝わって、落ち込んでいる姿を見たいという卑屈な人もいるわけです。

卑屈さを浮き彫りにする

だけど、それでも本人に響かず、ひょうひょうとしている姿を目の当たりにすると、手ごたえを感じられません。目の前で堂々と批判する勇気はない卑屈な人たちですから、陰口が通用しないからっていって、直接的な攻撃に出るという確率は高くないでしょう。

そもそも陰口というのは、卑屈な人のやることなのですから、気にするに値しません。さらに陰口を相手にしないでいると、一段上の大人の対応のように見えます。陰口を叩いている人たちの卑屈さが浮き彫りになりやすくもあります。

また、陰口を叩いている人同士の関係性なんて、もろいものです。お互いに自分以外の人の陰口を叩いて、小さな優越感を得ているのですから、いつ何時、自分が標的になるかもしれないことを潜在的に恐れています。いずれにしても、まったく相手にしなくていいということです。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。