自分に合った老人ホームを探すには、どんな手順でどんな点に注意すべきか。特集『最適な介護施設選び&老人ホームランキング』(全21回)の♯13では、主要な選択肢となる介護付き有料老人ホームを中心に、図解を交えて解説する。(ダイヤモンド編集部)
何のために入居するか、必要なサービスは?
予算はいくらか、をまず確認する
ホーム選びの第一歩は、入居の目的や求めるサービスをはっきりさせることだ。
例えば、すでに重度の認知症であれば、認知症ケアに強いホームが望ましいし、身体機能の衰えに不安を覚えているなら、リハビリケアに強いホームがいいだろう。終(つい)のすみかとして考えているなら、看取(みと)りの有無などもチェックポイントになる。
また、身の回りのことはできて、自由度の高い生活を送りたいというのならば、自立型の介護付き有料老人ホームが対象になる。ただし、介護型に比べ、入居期間が長くなるため入居金も高くなる。
当面、元気そうなら、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型の有料老人ホームなど、ほかの施設の方がいいこともあろう。
その場合、現時点のニーズだけでなく、将来介護が必要になったときのことも考え、住み替えや部屋の移動などの条件も確認しておきたい。ホームによって特色や強みが異なるので、まずは自身のニーズを整理することが肝要だ。
次に重要なのが予算。年金で賄うのか、貯金を取り崩すのか、子供に面倒を見てもらうのか。原資を確認した上で、それが持続可能なのかを吟味することが大切だ。
最近は、インフレの影響を受けて、食費、管理費などを値上げするホームが増えている。ある程度の余裕がないと、後でつらい思いをすることになりかねない。
次ページでは、施設探しの手順を図解付きで詳しく解説しているのに加え、老人ホーム選びに役立つ八つの独自チェックリストも掲載している。選んではいけない老人ホームとは?