組織の体質が変わらない…リーダーの話し方がずれていないか疑うべき理由写真はイメージです Photo:PIXTA

環境変化に直面する中、企業文化の変革に関心が高まる。企業文化、組織風土は、一朝一夕には変わらないと思われがちだが、実は「ある方法」を取り入れることで、新しい文化や風土を構築できる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

企業文化の構築は
叫ぶほど「空回り」する

 急激な環境変化に直面する中、企業文化の変革、組織風土の醸成に関心が高まっている。「持続的成長を確実に遂げることができるような、企業文化を構築したい」「変化に対応するために変革を実現できる企業風土に変えていかなければならない」という声が多く上がる。

 しかし、経営者がいくら叫んでも、叫ぶだけでは、企業文化は変わらない。メンバーからは、「そもそも企業文化は長年の蓄積により構築されるものだから、一朝一夕には変わらない」「組織風土はそう簡単に変わらない」という諦めの声さえ聞こえる。

 それでも経営者は、言い続けることが大事だと、叫べば叫ぶほど、空回りしてしまっているのが現実だ。企業文化を変えるために、何をどうすればよいか、具体的な方法を実行していないので、掛け声倒れになるのも無理はない。

 実は、企業文化を短期間で確実に変えることができる、具体的な方法がある。自動車メーカー事業開発部門で実施して成果を享受している方法だ。