最悪なのは「自分を責めること」

 ……とお伝えすると「できない自分でOKなんて思えません!」「どんな自分もOKなんて思えません!」とおっしゃる方もいます。
 それはそれでよいのですよ。
 自己肯定感を高める上で一番良くないのは「自分を責めること」ですから。

 そう思えない自分を責めてしまうくらいなら、「自己肯定感=ありのままの自分を受け入れること」なんて思えなくていいです。
 できない自分を受け入れられないと悩むくらいなら、「できない自分を受け入れられなくていい」と割り切ってしまいましょう。できない自分を受け入れられないなら、「できる自分」を目指してもいいのですから。

一緒にいたいのは、どんな人?

「なんでできないの?」「みんなできてるのに!」と、あなたを責め立てる人と一緒にいたいですか?
「このままじゃダメ」「あなたは変わらないとダメ」と、否定ばかりしてくる人を好きだと思えますか?

「できない」「そう思えない」と自分を責めるのは、「あなたを責めたり否定したりする人」がぴったり横にいるのと同じストレスを与えます。自分とは離れることができませんから、365日24時間ストレスを受け続けるようなものです。

自分を否定しないことから始めよう

「自己肯定感を高くしたい」と相談に訪れる人は、年々増えています。
 まずは、自己肯定感が低い自分を否定しないことから始めてみてください。自己肯定感を高めたいと思えることは素敵ですが、「今の自分」を否定しないことのほうがもっと大切です。
 それに何より、自分を否定するのをやめることが「自己肯定感を高める」一番の近道ですから。

※本稿はPoche著『あなたはもう、自分のために生きていい』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。