人は自分が思っている以上に怒りに対して柔軟に対応することができ、相手に合わせて怒りを調整することができるんです。
ちなみに怒り方にも突然キレるタイプや、我慢を重ねて突然爆発するタイプ、あるいは滅多に怒らないけど、怒ると自分でもコントロールが利かなくなるタイプなど、いろんなタイプの人がいます。
こういう人は、自分が過去にうまくいったパターンを継続しているのです。自分が突然怒ったときに相手が言うことを聞いてくれたとか、ある種の成功体験が積み重なって、怒り方のクセやパターンを自分で構築しているのです。
怒ればうまくいく。こんな「間違った学習」から、一刻も早く抜け出す必要があるのです。
「あえて戦わない」ことの
大きなメリット
多くの人が「怒らないとストレスがたまる」と思っています。確かに、長期間、必要以上に怒りを我慢したり抑え込んだりすることでストレスがたまるという側面はあるのかもしれません。
でも、だからといって、日々、怒りの小爆発を繰り返すことが、ストレスの解消につながるのでしょうか。答えはノーです。むしろ、別のストレスをもたらすからです。
怒ってストレスが解消するときって、相手を謝らせたり、負かしたりしたときだけです。でも相手があなたの怒りに対して応酬してきたら、さらに怒りをためることにつながってしまいます。
もしその場では相手を負かせたとしても、相手が怒りをためることにつながり、それが恨みを生み出してしまい、いずれあなたに返ってくるかもしれません。
『孫子の兵法』には「百戦百勝は、善の善なるものに非ず」とあります。戦えば必ず自分も相手も傷つきます。だから、一番いいのは戦わずに勝敗を決することなんです。
僕なら、自分が怒りそうになったら「今日はこの辺にしといたろ」とか、「命拾いしたな」とつぶやいて、とにかく「怒り」を「笑い」に変えて、まずは自分の機嫌をとります(笑)。
なぜなら、僕は「人生は笑ったほうか、笑わせたほうが勝ち。怒ったほうが負け」だと思っているからです。
3(本書より) 拡大画像表示
「怒ってストレスを解消する方法」があるとすれば、その怒りを相手に向けず、ただ吐き出して発散させることです。
『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』(すばる舎)森瀬繁智 著
例えばカラオケボックスに1人で行って、大声で「バカヤロウ!」「ふざけんな!」と叫ぶというのもいいし、ボクシングで使うサンドバッグのようなものがあれば、それに怒りをぶつけて殴る蹴るというのもいいでしょう。こうすることで怒るたびにストレスがたまるどころか、体が鍛えられてどんどん健康になります(笑)。
とにかく、怒りは相手に返さず、他の人に八つ当たりするでもなく、かといって自分の中にため込まない。先の方法で解消するのもいいですし、運動や趣味で解消するのもありですね。
一番いいのは、その怒りのエネルギーを自分の成長に向けることです。そうすれば結果的に相手を負かすこともできるし、自分の幸せや成功にもつながるので一石二鳥です。







