子ども落下事故が続出「バナナ型滑り台」の危険性、自治体も対応に苦心分岐でバランスを崩す子ども。この後、地面に落下し顔に擦り傷を負った(2021年3月、鷲見月下さん撮影)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 スライダーが3つに分かれたバナナ型滑り台から子どもが転落・落下する事態が起きている。分岐でバランスを崩すことが原因とみられ、たびたび動画がネットを騒がせている。今月にも幼児が頭から落ちる動画がツイッターで拡散され、再び話題となった。

 約3年前に盛岡市で4歳の娘がこの滑り台から転落したという医師の鈴木徹郎さんによると、当時メーカーなどに問い合わせたところ「全国に236台あるが、対象年齢は6歳から。けがはあっても6歳未満の子で、重篤な事態は発生していない」との回答だったという。

 鈴木さんは危険性を広く知らせる必要があると感じ、ホームページで発信している。設置する複数の自治体を取材すると、対象年齢があっても厳密に遊具の利用を制限するのは難しく、対応に苦慮する現状がわかってきた。