就活を有利に!「資格」で企業と自分をつなぐストーリーを語れ!「資格」や「検定」は、特技や能力のみならず「人物像」をアピールする恰好のツールでもある イラスト:ソノダナオミ

本格的な就活の季節を前に、コロナ禍での学びを強いられる学生たちからは、「面接でアピールできるガクチカがない」という不安も聞かれる。そうした声に「就活には資格を有効活用すべき」とアドバイスするのは、資格コンサルタントの鈴木秀明氏だ。星の数ほどある資格や検定からどれを選び、どう活用すればよいのか。860以上の資格取得、検定合格実績を有する同氏が、就活に役立つ資格活用の鉄則を伝授する。

ガクチカがなければ資格を取ろう!

 本格的な企業の採用活動を間近に控えるこの時期、就職を考える大学生の生活は日々慌ただしさを増していきます。学業成績はもちろんのこと、採用試験では学生の「人物」も評価の対象となるわけですが、多くの学生にとって、就活は他者に「自分」をアピールする初めての経験となるのではないでしょうか。

 そのため、エントリーシートの作成や面接試験への対策として自己分析を行ったり、学生生活で力を入れてきたこと、いわゆる「ガクチカ」を整理しておくことはとても大切です。しかし、実際にやってみると……何をどうまとめてよいのか分からない。特に、コロナ禍で大学での研究や実習、サークルやボランティアといった課外活動、アルバイトやイベントなどを軒並み制限されてきた今日の就活生からは、「ガクチカがない!」という悲痛な叫びも聞かれます。

 そんなガクチカ不全に陥っている就活生に、私は「資格」「検定」を全力で取得することをお勧めしたいと思います。これは単に「エントリーシートや履歴書に書いてアピールできる」というだけの理由からではありません。「上手に活用すれば、さまざまな側面で就活を有利に進める武器になるのが資格や検定」 だからこそ、お勧めするのです。