就活生は「秘書検定」にチャレンジしてみよう!
例えば私は、日本にある数多くの資格・検定の中でも、志望する業界や業種にかかわらずすべての就活生に、ぜひ、「秘書検定」にチャレンジしてほしいと思います。正式には「秘書技能検定試験」と言い、実務技能検定協会が年3回(2月、6月、11月)の会場型試験と、随時受験可能なCBT(コンピューター試験)形式で実施しています。民間団体の主催ですが、文部科学省後援検定でもあります。級別に見ると、3級は主に高校生が、2級以上は大学生と社会人が主に受験しています。
「秘書」といえば、女性が就く職業というイメージを持たれるかもしれません。実際、受験者の多くは女性です。しかし、試験で問われる内容は、ビジネスマナーや敬語の使い方をはじめとする言葉遣い、ビジネス上求められるふるまい、あるいは、いわゆる「ホウ・レン・ソウ」など、社会人なら誰もが当然備えておくべき基礎的な「一般常識」ばかりです。
こうしたビジネスの一般常識は、多くの企業で新入社員の研修項目になっています。しかし、学生のうちに学んでおけば、会社訪問や面接の際、「この学生はビジネスの基礎力が身に付いている」という好印象を与えることができます。何よりも、自分のふるまいに自信を持って受け答えができることは、就活生にとっても大きな心の支えや自信につながります。
資格や検定の多くは、それがないと特定の仕事に就けない免許や士業国家資格のような類のものではありません。いわば、ある分野での専門知識やスキルを持っていることが第三者から公式に認められたという証明です。
どんな資格・検定から勉強を始めたらよいか分からない場合は、秘書検定のように、ビジネスの基礎力を証明できる資格・検定からチャレンジしてみることをお勧めします。