「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。

【小児科医が教える】体に「いいプロテイン」「悪いプロテイン」Photo: Adobe Stock

プロテインパウダーは子どもにもいいの?

 プロテインパウダーと聞くと、筋トレをする人が摂取するものというイメージかもしれませんが、日常生活のなかに取り入れるのはもちろん、子どもが摂っても大丈夫です。たんぱく質を効率よく摂取できます

 しかし、市販のプロテインパウダーには多くの添加物が含まれています。購入の際には、子どもにも安心安全な、無添加でアレルゲン(アレルギーの元の物質)フリーのタイプかどうか、きちんとチェックしましょう。大人用でも構いません。

 本当に安心安全で高たんぱくの食品があったらいいなと思い、私自身、無添加でアレルゲンフリー、82%のたんぱく質含有量のプロテインパウダーを設計しました。みそ汁に大さじ1杯ほど入れて飲むだけなので、大変手軽です。

 そのほかにも、シリアルやパンケーキ、お好み焼きなど、様々なメニューに混ぜて調理しましょう。

高野豆腐パウダーやおからパウダーも高たんぱく

 プロテインパウダー以外にも、最近のスーパーでは高野豆腐を粉末状にした「高野豆腐パウダー」や、おからを粉末状にした「おからパウダー」が販売されています。

 大豆食品ながら、高野豆腐やおからは重量あたりのたんぱく質含有量が多いので、活用することをおすすめします。

 高野豆腐パウダーは「難消化性たんぱく」として腸で働きます。つまり、たんぱく質でありながら、消化されずに腸に届き、食物繊維のような機能ももつ優れものなのです。

 このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。

(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)