内転筋の役割とは?

 もう一度確認のため言いますが、両脚を身体の中心に向けて動かすために必要となる筋肉が「内転筋」です。股関節と膝(ひざ)関節とを安定させる重要な役目を担っています。

 例えば「スクワット」を行なう場合、足腰でしっかり体重を支えなければなりません。そのためには、両膝が腰の外側に開き過ぎてしまわないよう、引き締めなければならないのです。そこで役立つのが、この「内転筋」の力(筋肉)です。また、「スプリント」の際に地面を踏み込む両脚をしっかり支える役割を内転筋が担っています。

内転筋のストレッチはどんな人に有効か?

・スクワットをトレーニングに取り入れている人
・(スポーツをする)アスリート全般
・長時間のデスクワークに従事する人

 例えば、日頃のトレーニングに「スクワット」を取り入れている場合、内転筋のしなやかさが「スクワット」の質を左右することを覚えておきましょう。

 両脚を開いて腰を深く沈めるために必要なのは、筋肉の伸縮性です。またランニング、テニス、サッカー、ホッケーなどのプレーヤー、つまり瞬発力を求められるアスリートにとって、“ストップ&ゴー(つまり加速と減速)”の鍵となるのが内転筋の柔軟性です。

 そして…、毎日ずっとデスクワークに追われているというビジネスパーソンなども、30分置きに股関節を伸ばして身体をほぐすことで、心身ともに良い状態を保つことができるはずです。