誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】将来の夢を抱いて自分を苦しめてしまう人

現実逃避のための“夢”

夢を抱くことは大切ですが、現実逃避のために夢を抱いて、自分を苦しめることがあります。漠然と現実不可能な夢を抱いてしまい、目の前の現実と比較して、ツラい思いをしてしまうことがあるんですね。

ちょっとキツい言い方になってしまいますが、まず現実をみないことには、幸せにはなれません。あくまで現実の延長線上に夢を抱くということが、大切なポイントです。現実からかけ離れすぎた実現不可能な夢を抱くと、自分が置かれた現実がツラく思えてしまいかねないのです。

現実のよい点をみつめる

幸せの原点は、いまにあります。いまを起点に夢への道しるべを描くことによって、夢がワクワクするものになります。そうでなければ、むしろ足元を見失うことにもなりかねません。

現実をみるといっても、現実の厳しさやツラさなど、嫌なところを認めなくてはいけないということではありません。目の前の現実にある可能性やありがたみなど、プラスの要因を、どう引き出して伸ばしていけば夢に近づくか。そのヒントはいまにしかないということです。

夢を描くには、現実を一緒にみる。むしろ現実のほうが大事なポイントなんですね。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。