伝説の家政婦・志麻さんのワンポイント講座

 コツは、塩でよくもんで水気をしっかり絞ること。私は握力が強いほうなのですが、プルプル震えるくらいまで絞ります。

 そこにレモン汁やオリーブ油をしみこませるようなイメージです。

 塩をしっかりしておくことも大切です。

 しっかり絞った後に味を見て、塩だけでおいしいと思えるようにしておきます。

 薄かった場合はこの時点で足します。

 もし濃すぎるなと思ったら、半分くらいを水でさっと洗い、絞ってから混ぜます。

 全部を洗ってしまうと、水っぽくなりニンジンの味が抜けてしまいます。

 味をバチっと決めておいてから、酸味と油を加えていきます。

 こうすることで、味がブレずに決まります。

 これで『志麻さんのプレミアムな作りおき』のベスト人気レシピ第4位まで出揃いました。

第5位【ローストビーフ】
【伝説の家政婦・志麻さん】大のニンジン嫌いが大好物に大変身! 大人も子どもも大満足の4ヵ国「フランス・タイ・韓国・モロッコ」風【キャロット・ラペ】レシピ一挙公開【書籍オンライン編集部セレクション】

第4位【キャロット・ラペ】
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P.S.)
 数ある私の本の中でも、特に思い入れがあるのが、私の初めての本、『志麻さんのプレミアムな作りおき』にあるレシピたちです。

 カメラマンさんや編集さん、みんなでタクシーに乗ってそれぞれのご家庭に伺い、冷蔵庫に入っている食材を全部テーブルに出し、脚立に上ってまず食材を撮り、その後、3時間で15品くらい作ったら、すべての料理を並べて撮ります。

 途中、ポイントカットももちろん撮ります。そしてみんなでお昼ごはんを食べ、急いで次のお宅へ!

 普通のレシピ本とは大きく違う撮影で、バタバタでしたが、リアリティのある本になったと思います。本の制作にかかわってくださったすべての皆様と、快く協力してくださったお客様にとても感謝しております。

 思えば、あの撮影は2017年のゴールデンウィークでした。

 あれからもう6年。時がたつのは早いなあと思います。

 この本に登場するご家庭はそれぞれ違う悩みを抱えていたり、環境も違います。

 でも、家政婦の仕事をしていると、それが当たり前なのだと思います。

 この本を読んで少しでも「家と似ているかもしれない」とか、「こういう悩み、わかる、わかる」と思ってくださった方はぜひ参考にしていただきたいと思いますし、レシピには普段書けないような私の頭の中も文章でわかりやすく書いたつもりなので、読み物としても面白いのではないかと思います

 ぜひ、家族で食卓を囲んで楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。

 この本のレシピがそんな時間のお役に立てれば嬉しいです。