なぜ中高年こそ
筋トレを行うべきなのか

 フィンク氏は、「テストステロンが自然と減少してしまう中高年こそ筋トレを行うべきだ」と語る。

「テストステロンの低下は、筋肉が付きにくくなるだけでなく、ED、糖尿病や心血管系の疾病リスクを高めます」

 加齢によって自然と減少してしまうテストステロンは、対策を取らないでいるとさまざまなリスクを抱える可能性が高いというのだ。アメリカでは、テストステロンの補充療法が一般的になりつつある。

「テストステロン値の計測自体は、簡単な血液検査で調べることが可能です。中高年になってから太りやすく、または性欲がなく、鬱気味になってしまったと実感されているのであれば、泌尿器科や代謝・内分泌内科の医師に相談して、自分の体のテストステロン値がどの程度なのか確認してもよいかもしれません」

 適切な筋トレによってテストステロンの値を上昇させることで、より健康的な老後を過ごせるのであれば、中高年が筋トレに取り組むメリットは大きいと言えるだろう。