ミニマリストしぶ 著
そんな外向型の友人にモノを減らし始めた理由を聞いたところ、「旅行や引っ越しが好きだから、フットワークを高めるためにモノを減らし始めた」と言うのだ。フットワークを軽くしておくことで、旅行や夏フェスなど「刺激が多い場所」へたくさん行ける。モノに刺激を求めるのではなく、経験によって刺激を満たしているのだ。
そして、たくさんの刺激を浴びても疲れにくい外向型が、フットワーク軽く動けるようになると……人一倍、趣味を楽しんだり、仕事をバリバリこなすことができたり、外向型の有り余るエネルギーを増幅させる手段になる。
つまり、弱みを克服するためだけにモノを減らすのではなく、強みを伸ばすためにモノを減らすという考え方だ。ミニマリズムの真髄は「無駄を削ぎ落として本質を“強調”すること」である。内向型にせよ、外向型にせよ、「自分がどんな人間か」を知っておけば、どのような目的でモノを減らすべきか、モチベーションが鮮明になり、目標を見失うこともなくなる。