――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米著名実業家イーロン・マスク氏は人工知能(AI)を巡って眠れぬ夜を過ごしているかもしれない。だが、決してマスク氏だけではない。ハイテク大手はAIサービスを提供するため、迅速に動いてあらゆるものを破壊する構えだ。
マスク氏の言う「実存的不安」はさておき、熱狂渦巻くこのAIブームに乗り遅れれば、ハイテク大手にとっては突如として極めて現実的な投資リスクが生じる。
機会学習や自然言語処理といったAI技術における応用は、話題としては盛り上がる「はるか未来の壮大な計画」から、「ハイテク企業が投資対象だと判断されるのに不可欠なもの」へとほぼ一夜にして豹変(ひょうへん)した。