チートデイが身体におよぼす4つの影響

 炭水化物および砂糖、そして脂肪を過剰に摂取した場合、あなたの身体の中で何が起こるか?そのことについて考えたことはもちろんあるでしょう。

「健康に問題を抱えていない方であれば、たまにちょっと食べ過ぎたくらいのことで心配すべき問題など特にないと言えるでしょう」、とランガー博士。

 ニューヨーク大学ランゴン校のリサ・ガンジュー博士によれば、健康な肉体は自らを本能的にコントロールしているということ。「インスリンの量が不足すれば、より多くのインスリンが分泌されます。それは別に異常なことでも何でもなく、ただ身体の機能に必要だから分泌されるに過ぎないと言えるのです」と、博士は説明します。

 ですが、チートデイが身体におよぼす作用については、あらかじめ知っておいたほうが良いこともあるようです。

【1】チートデイによって代謝は上がらない。

「より多くのカロリーを燃焼させるために、食べる量を増やす」という説を耳にしたことがあるかもしれません。ですが、残念ながらこれは間違った認識のようです。

 もちろん、食べた直後の代謝は上がります。ですが仮に、1000キロカロリー分のピザやブラウニーをむさぼったとしても、それを消化するためだけに1500キロカロリーが燃焼されるというようなことは起きないこと、それは確かと言えるでしょう。

「チートデイは、個人的には絶対にオススメしません」と言っているのは、米国バージニア州のバージニアビーチで「ジム・ホワイト フィットネス & ニュートリション スタジオ(Jim White Fitness & Nutrition Studio)」を経営する登録栄養士のジム・ホワイト先生です。彼は、「たった1日の暴飲暴食で、1週間の努力を台無しにしてしまう人をたくさん見てきました…」と言います。