「将来のお金の不安が尽きない」「貯金や投資なんて余裕はない」「罪悪感で買い物を楽しめない」──​どうすればお金に悩まされず、毎日を過ごせるか? その答えを提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』がついに日本に上陸した。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと実践者が増えている。ケチケチ切り詰めないし、買い物もガマンしない。お金への意識を変え、行動を学ぶだけで、誰もがリッチな毎日を送ることができる。本稿では本書から一部を特別に公開する。

「お金の使い方が上手い人と下手な人」決定的な1つの差Photo: Adobe Stock

優先順位を明確にすれば、もっと経済的に自由になれる

 好きなものには惜しみなくお金を使い、そうでないものに容赦なく節約しよう。

 本書は節約のためにカフェラテを外で買わないよう勧める類の本ではない。

 好きでもない、くだらないものに対して節約することで、好きなものにもっとお金を使おうと勧める本だ。

 最高のものが欲しくなるのはわかる。

 いつでも外出したいし、素敵なマンションに住みたいし、新しい服が欲しいし、新車を運転したいし、好きなときに旅行したい。

 だが現実には、優先順位をつけなければならない。

 私の友人のジムは、仕事で昇給したことを電話で教えてくれた。にもかかわらず、その同じ日に小さな部屋に引っ越した。

 なぜか?

 彼は住む場所に関しては無頓着で、自分のお金をキャンプや自転車に使いたかったからだ。

 こうしたお金の使い方を意識的支出と呼んでいる。 

意識的支出のためのフレームワークをつくろう

 買うべきかどうかを決めるための「支出フレームワーク」をつくろう。

 ほとんどの人は制限規則(外食を控えるなど)を設けるが、逆の発想で、何にお金を使うかを決めてもいい。

 たとえば、本を買う際の私のルールは、買うかどうか迷った際にはつべこべ言わずに買うというものだ。

 迷う時間は5秒すら無駄だ。本の中から1つでも実践できる新しいアイデアを学べれば、十分に価値がある。

(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)

ラミット・セティ Ramit Sethi

ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。