ヤマト運輸とコロワイドが物流で協定、「大戸屋」などのECや給食事業を拡大へPhoto:PIXTA

ヤマト運輸と、コロワイドグループのマーチャンダイジングを統括するコロワイド MDは3月28日、リードロジスティクスパートナー(LLP)協定を締結した。コロワイドグループは「牛角」や「かっぱ寿司」、「大戸屋ごはん処」など複数の外食チェーンブランドを展開し、こうした外食事業を中心にサプライチェーンを構築してきた。一方で、今後の事業成長を図る給食事業などは多頻度小口配送など多様な輸配送ニーズへの対応が重要となることから、小口配送に強みを持つヤマト運輸とのLLP協定締結に至った。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

第1弾は「給食事業」の拡大

 ヤマト運輸(本社・東京都中央区、長尾裕社長)と、コロワイドグループのマーチャンダイジングを統括するコロワイド MD(本社・神奈川県横浜市、磯野健雄社長)は3月28日、持続可能なサプライチェーンの構築に向けた、リードロジスティクスパートナー(LLP)協定を締結した。第1弾の取り組みとして、今夏からコロワイドグループが注力する「給食事業」の拡大に向けて、ヤマト運輸の多頻度小口配送スキームを活用した運用を開始する。

 具体的には、給食事業における商材の保管・出荷拠点をヤマト運輸のターミナル一体型施設に集約することで、顧客の輸配送ニーズに合わせた効率的でスピーディーな出荷を実現。多頻度小口の全国配送にも対応し、配達リードタイムも短縮する。

 また、「外食事業」においても、ヤマト運輸の輸配送ネットワークを活用し、市場調査などを目的とした小規模展開店舗「チャレンジ店舗」や郊外店舗への効率的で安定した物流スキームを構築。こうした店舗はグループ内の主要ブランドチェーンや大都市店舗と比べて商品の種類、物流拠点からの距離、注文量に違いがあることから、十分な効率化ができていなかった。